みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

サッカー雑誌のエアインタビュー疑惑

サッカー、ことに海外サッカー雑誌に出ているインタビュー記事がエアインタビューなんじゃないかという問題が主にネット上で報じられています。

 

自分がよく読むのは「ワールドサッカーダイジェスト」です。最近、以前ほどには頻繁に買っていないのですが(月1回買うかどうかくらい)、たしかに「言われてみれば…?」というところはあるんですね。

 

例えば今発売されてるのはこの号ですが、表紙は、ユベントスのディバラという選手(たぶん)。

でもディバラの特集記事があるわけではなく(どんな選手か全然知りませんが)、インタビュー記事はバルセロナのスター選手、ルイス・スアレスと、マンチェスターシティのジョン・ストーンズ。 

 

それで、スアレスストーンズのインタビューですが、たしかに記者が直接撮影した感のある写真がないんですね。

ずっと前から読んでるので、以前はたしかに記者と一緒に映ってる写真とか、日本のサッカー雑誌を手に持ってインタビューに応じてる写真とかあったのですが。

スアレスのインタビューはMARTIN EL PAIS記者、ストーンズのインタビューはThe Guardian誌のDaniel TAYLOR記者と書かれてます。

これも「言われてみれば」ですが、スアレスのような世界的な選手がシーズン真っ最中に日本の雑誌のインタビューに応じてる時間あるのかな…という気もします。

 

本当に「言われてみれば…」ですよね。いや疑いたくはないんですが(長年読んできたので)、過去のことを振り返ってみても思い当たる節がありすぎるというか。

容易にインタビューできるのはたぶんマイナー選手だと思いますが、そんな選手のインタビュー載せたところで部数には繋がりませんからね。イブラヒモビッチとか、そういうスター選手でないと。

インタビュー記事の問題だけではなく、最近部数が苦戦しているせいか値段の割に内容が薄くなったので以前ほどにはサッカー雑誌買ってないんですよね。大体、ネットで試合のダイジェストや、ちょっと有名な選手ならYoutubeでプレー集、タッチ集まで見られる時代に、雑誌ではそのプレーぶりが伝わらないというハンデがありますね。

 

ただ、全くのエアでもないのかなと思うのは、グアルディオラとか、ワルで有名なバロテッリとかの、本当にインタビューに応じなさそうな人のインタビュー記事は見たことないんですよね。

 

だからたぶん、完全な嘘ではないと思うのです。

ただインタビューは外国人記者への完全な外注で、外国人記者が「はい、これがスアレスのインタビューね」と文章を送ってくれば、それで仕事完成(原稿料支払う)。

本当に直撃取材したのか、写真はあるか、本人のところどころでの発言を切り貼りしただけなんじゃないのかなんて中身は問わない(追及不可能)ということなんじゃないかなと思いますね。

まあ外注先の外国人記者にどれだけ支払うかってのもあると思います。

高いお金支払えばそれだけ気合入れて大物に直接インタビューしてくれるかもしれないけど(次の仕事ほしいでしょうから)、安いお給金と経費だと「どうしろってんだ!(こんな少額の金で大物選手にインタビューできるわけないだろ)」となるでしょうし、そうやって出来上がってくるインタビュー原稿の精密さとか真実性には当然疑問符が付くと。

 

だから100%エアインタビューではないけど、エアじゃないですよと証明できる何かもなく、真相は不明ということかなと。

でもまあ、疑惑を払拭する責任は雑誌側にあると思いますけどね。Jリーガーのインタビューは当たり前ながらエア疑惑ゼロなわけですから。