みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

正気の社会

古書ですが安かった(1000円以下)。

よくわからないなりに読んでみました。

 

正気の社会 (1958年) (社会思想選書)

正気の社会 (1958年) (社会思想選書)

 

 

フロムの言いたいことは全部は把握できていませんが、要はこう…、1950年代のアメリカを題材に、家族がいて、広い家があって、仕事に打ちこんでお金を稼ぎ、余暇には社交を頑張ったり娯楽に勤しんでストレス解消したり…的な、それが「幸せ」であると、何故みんな画一的に信じ込んでいるのか?

それが「幸せ」だと誰が決めた?宗教なき時代になったのに、かえって一種の「幸せ」信仰に操られていないか?

政治に関するニュースは何でもすぐに入ってくる世の中になったけど、みんな自分の「幸せ」のために精一杯で政治的なこととか自分の生き方とかを熱心に考えることがなくなってないか?

むしろ政治的なことにコミットしようとしたり、人の生き方を深く考えたりするような人間が「正気じゃない」(普通ではない)ということで疎外される結果になってないか?

 

…っていうことかなと(たぶんけっこう外してると思うんで、本気でフロムの思想を勉強したい方は実際に読むか解説書あたっていただければ)。

 

まあ、身につまされる部分はあるけど。

たしかに日々稼いだり雑務をこなしてて、政治なんて遠い世界の話に見えますからね。