『失敗の本質』に似てる気がするけど、まあそこそこ面白い本でした。
ものすごい要約すると、例えば会社に不正があるときに、上司に物申すコストと、上司と一緒になって隠ぺいするコストを比較した時に、上司に物申すコスト(パワハラ、左遷…)のほうが高いと思えば後者の隠ぺいを選ぶ。
ね?隠ぺいは不合理じゃないでしょ、きわめて理に適ってるでしょ?という。
全体的には極めて非合理的で不正義だけど個々の成員を見れば合理的ってことですかね。
そういう、ある意味で皮肉な組織の姿、隠ぺいする大組織、あるいは活性化しない会議の理由をコストの観点から分析してる本、だと思います(たぶん)。