『アクタリオン』はテクモから1993年11月5日に発売されたスーパーファミコンソフトです。
知名度はかなり低いはずです。
当時、けっこう欲しかったんですけどね。
他の有名ゲームをクリスマスプレゼントに買ってもらったので(たしかロマンシングサ・ガ2だったような…)、当時からマイナーだった『アクタリオン』は、中古ショップでもあまり見かけないまま、買わずじまいでした。
そんなわけで26年越しの未練を果たすべく購入。
地球とは別の惑星を舞台にしたSFファンタジーです。
交通・通信に関しては機械文明が相当進んでいますが、戦闘になると武器は剣だったり杖だったりして、火の魔法や氷の魔法も普通に使えてしまうあたり、SFと中世ヨーロッパの融合という感じですね。
温かみのあるグラフィック。
これを93年当時のゲーム雑誌で見て、遊んでみたいなーと思っていたのを思い出しました。
ゲーム開始。
まだ序盤から中盤に差し掛かったあたりですが、今のところのゲームバランスはなかなか良いです。
少し進むと敵の強さがかなり上がる、ということが多いので、けっこう手ごわく感じるのですが、レベルアップによる成長率が高いので、拠点となる街を見つけてはきちんと経験値を稼いでレベルを上げていけば、程よい手応えが得られます。
バランスが甘口過ぎても興ざめする(戦闘が単なる作業になる)ので、この辺は非常に良い。マイナー作品だったのがもったいないくらい。
ところで、少し話が逸れますが、宿屋に泊まらなくても、特定のベッドに寝ると体力回復、というのはFFシリーズの影響で当時から流行っていました。
初期ドラクエや初期FF(もっと言えばRPGの始祖であるウィザードリィ)からパーティーの回復手段として鉄板だった宿屋は、どうしても一泊して日数経過する関係上、「明日、救出作戦決行だ!」的なイベントや「早く街を脱出しないと…!」的なイベントと相性が悪いんですよね。
ストーリー要素が薄いファミコン時代は問題なかったのですが、やたらとキャラが動いてセリフをしゃべるようになったスーパーファミコン時代以降はそうはいかない。
ベッドで休むだけなら「その日」に休んだだけになるのでストーリー進行には影響はない。
そんなわけで『アクタリオン』でも主人公たちはベッドで休むことができます。
しかし、他と比べて少し変わっているのは、特定のベッドではなくどのベッドでも体力回復できます。
街の、全然知らない人の民家でも。
そして、敵ボスの居室のベッドであろうとも。
序盤のダンジョン。中央付近にいる青い髪のキャラが敵ボス(悪徳な盗賊団の親玉)で、ベッドにいるのが主人公です。
この後話しかけると小物くさいセリフをはいてボス戦になるわけですが、なぜか主人公たちが決戦前にバッチリ体力回復するのを待ってくれている(?)図。
ちなみに、宿屋などでないとMP(魔法力)までは回復しません。
なので、さすがに敵の居城のベッドを拠点にして稼ぎまくることまではできない。そこはバランス崩壊しているわけではないのでご安心を…。
とは言っても何かシュールな感じがしてしまうところもありますね。