みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

竹馬男の犯罪

井上雅彦『竹馬男の犯罪』。

けっこう古く、1993年の推理小説です。2007年に復刻されています。

 

 

奇想絢爛(造語です)。

山奥の養老院という閉鎖状況で発生した殺人事件の謎を追うという物語ですが、普通の養老院ではなく、全員が元は凄腕のサーカス芸人。

火吹き芸や軟体など、一人一人が特殊能力を持っているので、最後まで犯人が絞り込めません。

 

最初はただ奇異なだけだった登場人物たちが、だんだんと単なる元・芸人ではない複雑な性格を見せ始める中盤まではかなり面白かった。

オチは、ちょっとどんでん返しが多すぎて、驚く前に、話についていくこと自体に苦労する感じではあります。

まあ何とかハッピーエンド(?)に近い収まり方なので、不安を煽る展開ですが読後感は必ずしも悪くない。

 

万能で高飛車な名探偵がすべてを解決するという、コテコテの昔風推理小説が好きな人にはお薦めできます。