ブログ仲間の方がだいぶ前にお薦めされていたこともあり、今さらながら読んでみました。
2021年の国内4大ミステリランキング全てで1位をとり、直木賞までも獲得した名作、米澤穂信『黒牢城』。
織田信長に謀反した荒木村重が、籠城する城の中で起きた不可解な事件の謎を追う物語ですね。
面白かったです!
見取り図とかはないんですけど、舞台が戦国時代だけあって、スマホも電話もない分、ミステリとしての状況設定と謎解きがすっきりしているような気がしました。
謎解きだけではなく臣下や人民の心にまでも目を光らせねばならない荒木村重の心理描写も素晴らしい。米澤穂信先生は歴史小説が本職ではないはずのところ、これが本当にすごいですね。
これで、ちょっと、戦国時代、というか荒木村重に関する他の小説も読みたくなってしまいました。