以前に、図書館で見かけてから気になっていた、『ゴーレム』。
ドイツの作家、グスタフ・マイリンクの1915年の作品だそうです。電子書籍で読んでみました。
プラハのユダヤ人地区(まだWWⅡ前なので?隔離)を舞台にした怪奇幻想小説。
解説にもあるように、いわゆる迷宮小説、主人公がひたすら翻弄され彷徨い歩く感じは、フランツ・カフカに似てますね。
この作品には、それに加えて、ユダヤ神秘主義、いわゆるカバラとかゾハールというような要素も散りばめられています。
そういうのにワクワクできる人にならおすすめです。
最後まで読んでみたのですが、まだイマイチ理解できず(登場人物達の関係がやや複雑で、メモしながら読まないと混乱するかも)、しかし伏線を拾い直せば面白そうなので、いずれ再チャレンジしたい。
余談で、作中に「ミルヤム」という女性が登場するんですが、多分普通に日本語読みすると「ミリアム」。ロマサガ1のキャラにもいましたね。
さらにミリアムというのは、アラム語読みで、英語読みすると「マリア」だそうです。