特に旅行に行くこともない連休でして、まあ小説だけでも旅行情緒を…という感じで読んでみました、西村京太郎『阿蘇殺人ルート』。1989年の作品だそうです。
表紙絵がもう昭和な感じですが、こういうのも好きです。
最初から何となく犯人候補は分かっていて、鉄壁のアリバイをいかにして崩すか、十津川警部と亀井刑事の名コンビが九州を駆け巡ります。
昭和~平成初期のトラベルミステリーはやっぱり良い。
今なら手元のスマホ検索で一発でバレるようなアリバイトリックでも、時刻表を読んで実際に電車に乗って、その地の旅館に宿泊などしつつも、いろいろな人と出会って…トラベルミステリーの醍醐味ですね。