エミュレータっていうのは、ゲームのデータの動作再現装置のようなものです。まずゲームのプログラムを吸出しすれば、そのデータは、エミュレータ上で本物のゲームと同じように起動して遊べる。
実際そういう装置があるわけではなくて、まあソフトなんですよね。
データ吸出し自体は一応適法とされているようですが、これを頒布したり、ネット上でダウンロードしたりすれば違法です。
まあ、著作権法違反は今のところ親告罪だし、頒布やダウンロードも、違法とはされつつ特段逮捕されたとかは聞かないけど…。
法的なことをさておけば、メリットとしてはタダで多種多様なゲームが遊べることです。昔ゲームキッズが憧れた「どんなソフトでも遊べる魔法のファミコン」そのものですね。
ちなみにネット上に上がってるゲームのプレイ動画もけっこうエミュが多いようです。再現性に限界があって、音飛びとか微妙な操作感のズレがあるので、 見る人が見ればすぐわかるみたいですけどね。バグ動画とかTAS動画とかは好きではあるけど、エミュなのは確実。
実はやってみたいと思ったこと自体はあるのです。大学時代に友達がエミュで遊んでるの見た時は「難しそう」としか思いませんでしたが、最近だとスマホでもエミュレータのダウンロードできちゃいますし。ダウンロード数も多いし。動作キチンとするかはともかくとして、昔のゲームいろいろ遊べるのは魅力が高い。
ただやっぱり違法なものですからね。一回ダウンロードして、それで時効まで怯えて過ごすのも嫌だし。学生時代ならやったかもしれないけど、今はもう仕事もある大人ですからね。さすがになあ、ということで自制してます。
で、エミュレータなんて使わなくても昔のソフトが遊べる仕組みが少しずつ出来上がりつつはあります。
バーチャルコンソール(任天堂)、ゲームアーカイブス(ソニー)、あとはProjectEGG(主にPC-9801 とか)とかですかね。
でもまだまだソフトが足りないと思う。
特に任天堂!
ゼルダ無双とか意味不明なもの作ってる場合じゃないんですよね。3DSのバーチャルコンソールもあっさり打ち止めにするし、本当に期待外れだった。
ファミコンとスーパーファミコンであれだけ優れたゲーム遺産があるのにそれを使わないんだからなあ…。
大体、メジャーなソフトなんてけっこうリメイクされてたりはするのですよ。どうでもいいけどFF1~6はリメイクされすぎだと思う。いや良いゲームなんですけど。
そんなスクウェアとか或はコナミ、ナムコ、カプコンと陽のあたるところにあるメーカーのゲームばっかりバーチャルコンソールで配信されてもイマイチなんですよね。文学で言えば夏目漱石とか森鴎外レベルのメジャー作家の作品しか現代に引き継がれていない感じ。マイナー作品とかいろいろ含めてこその文化なのに。
もっとポニーキャニオンとかビック東海とか、そういう玉石混交な感じでゲーム作ってたところのゲームを復刻してほしいわけです。エニックスとかの有名メーカーも「ガイア幻想紀」とかの非有名ゲーム作ってたわけだし。権利だってそんなに高くなく買い取れるんじゃないのと思うんですけどね。
ソニーのほうもそういう傾向ないわけじゃないですけど、元々わけのわからないゲームの多かったPS1なので、けっこうマイナーな作品も復刻されてます。そこは頑張ってると思う。
今の任天堂が低調になってるのは、ゲームのためのゲームをしてないからだと思うんですよね…。過去の栄光にすがるだけは駄目ですけど、だからと言って過去の栄光の時代を捨てていいわけではない。
任天堂みたいな立場から言わせりゃ「だってお前ら結局エミュで遊んでるじゃん」なのかもしれません。でも少々金払ってもいいから適法にきちんとしたもので遊びたい層は必ずいるはずなんですよね。言ったら悪いけどFFみたいな超メジャーソフト中心にしか遊べないから、そんなんだからエミュに人が流れちゃうんだと思うんですよ。エミュ擁護するわけじゃないけど。
もうちょい考え直してもらいたいけど、無理なのかなあ…。