さくらももこ氏の訃報を聞いてびっくりしましたね…。
言わずもがなですが、90年代の大ヒット&今までのロングラン作品『ちびまる子ちゃん』の作者。
ちびまる子ちゃん (1) (りぼんマスコットコミックス (413))
- 作者: さくらももこ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1987/07/01
- メディア: コミック
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ちょうど5巻くらいまで出てヒットし始めたころに、小学校3年生くらいだったかな。
当時はただ面白い漫画だなーと思ってたんですけど、思い返すと天才的な漫画家さんだったと思います、やっぱり。
夏目漱石『吾輩は猫である』に近いものがあって、子ども視点ではあるはずなんですが、微妙な風刺というか毒っ気があるというか。
1巻くらいだったと思いますが、親戚のおじいちゃんおばあちゃんのところを訪れるストーリーで「暇である」「どうして年寄りの家はこうも暇なのだろう」みたいなことをまる子に言わせてるわけですよ。
それ(子ども心に)誰もが思うけど誰もなかなか言えない本音を…しかも大人になると普通忘れてしまうような…っていうところがすごかったなと。凡庸な漫画家にはできませんし、刺激的なことさえ描けばいいという漫画家にもできないですよね。
かと思うと、母の日のハンカチのストーリーとか、ちょっと泣ける話もしっかり描いてくる。これもまた、同じような経験ある人いるだろうなと。
私が言うまでもないのですが、平成時代を代表する漫画家の一人でした。合掌。