クリアしました。
最後まで戦闘のバランスは良かった。ラストダンジョン+ラスボスも、魔法を十分に鍛えて(特に火・光・風・水は大事)、大事な戦いの直前にセーブしておけば大体勝てます。
あくびが出るほど簡単なわけでもなく、かといって投げ出すほど難しいわけでもなく。
音楽も良かったし、全体としては間違いなく良作です。
これは実際のプレイ画面じゃなくて、ゲームクリアの時に見られるイメージ映像みたいなもので、序盤の戦いの場面ですね。
主人公以外は耳が尖っているのはそういう種族だからです。
剣と魔法と古代科学のSFファンタジー物語。
欠点としては、まず序盤が一番きついし、ストーリーもやたらと暗い。死神の話とかは何の救いもない話だったので、あれもうちょっと何とかならなかったのかと。
中盤以降はギャグ要素が増えますが、本編のストーリーや演出が端折り気味なところがあります。説明セリフじゃなくて回想シーンとかでやってほしかった場面などですね。
あと残念なのは、このゲーム自体の出来に関することじゃないのですが、明らかに続編を意識した終わり方になっているところですね。
続編こそが、全てが解き明かされる最終決戦という感じなので。
もともとレナスシリーズを三部作で終わらせる予定だったんでしょうね。
でも何らかの事情で(たぶん、採算だと思いますが)開発・販売はされなかった。
この『レナスⅡ 封印の使徒』が、1996年7月26日発売で、セガサターンは『バーチャファイター2』の発売(1995年12月1日)後だし、プレイステーションは『ファイナルファンタジーⅦ』の発売(1997年1月31日)直前の時期なのです。
みんなスーパーファミコンのことなんかほとんど注目しなくなった時期の作品というのが不幸でした。ほとんど売れなかった、というか売れる見込みがないためか1万本しか販売されなかったようです。それでプレミアソフトと化しています。
ストーリーについては批判的なことも書いてますけど、シリーズ恒例の、雇ったことある傭兵からの一言メッセージはグッとくるものがあります。途中で解雇してもまた雇えるので、沢山雇っていったほうが思い出深いエンディングになります。こういうところはとても良い。
シナリオライターの柴尾英令氏が2018年にご逝去されたので、もう難しいんでしょうけど、このシリーズが埋もれるのはもったいないですね。
『レナスⅢ』を誰かやってくれないかなあ、と、他力本願なことを考えています。