コロナの療養中、テイクアウトを買いに行く以外は外出できないし、積みゲーでも軽く片付けるかーと思って、途中で積んでたのを遊び始めてみました。
『ヴェルヌワールド』は1995年にバンプレストから発売されたスーパーファミコン用ソフトです。
リメイクや配信等が存在しないので、そこそこのレアソフトですね。
舞台は、近未来の海上に浮かぶ、7つの島から構成される国際テーマパーク「ヴェルヌワールド」。それぞれの島に、『十五少年漂流記』『地底旅行』など、ジュール・ヴェルヌの小説をモチーフにしたアトラクションがあります。
主人公は弟など家族&ガールフレンドとともに、ヴェルヌワールドを訪れますが、原因不明の事故が発生して、テーマパークのアトラクションを彩るはずのロボットたちが一斉に反乱を起こし、閉じ込められてしまいます。
状況を打開するために、主人公兄弟と、世界各国から集まった少年少女が力を合わせて、事故原因の解明とテーマパークからの脱出のために7つの島を駆け巡る…というストーリーです。
システム画面のほか、内装やキャラのグラフィックが、FF6のパクリ…というか歩く速度までFF6まんまなので、もしかしてどなたかスクウェアから引き抜かれたのだろうかと思うくらい。
ただ、低級な模倣ではなく、EP(エネルギーポイント)が他のRPGでいうMPでもあり、通貨でもあるという独特なシステムを活かしつつ、ちゃんとRPGとして丁寧に作ってあります…戦闘バランス以外は。
戦闘バランスだけが本当にきついというか、敵の回避率が普通のRPGより高めです。
中盤から「HPが低いが攻撃を避けまくる敵」か「攻撃は当たりやすいがHPが高い敵」のどっちかになります。出現数も多いので戦闘にやたら時間がかかる。
さらにひどいのがボス敵で、回避率がザコ敵の数倍あるので、普通の攻撃が全然当たりません。他のRPGでは魔法に当たるのが文明の利器ことT‐W(テクニカルウェポン)攻撃ですが、このテクニカルウェポンも、威力はさほどでもない上にボス敵によって有効なものは限られているので、後戻りできないポイントで、テクニカルウェポンの選択を間違えていると詰みます。なので、セーブは小分けにしていくのが大事。
軽く遊べる感じではなく、難度的にがっつり手応えがあるので、療養期間中には終わらなさそう。
まあ戦闘バランス以外は悪くはなく、ストーリーやセリフ回しもきちんとしているので、良作といっていいのだろうと思います。クリアしたらまた感想を書くかも。