1990年にヘクトから発売されたファミコンのゲーム。
おそらく私が遊んだゲームの中では最もレアなゲームだろうと思います、山村美紗先生のファミコンオリジナル作品『京都財テク殺人事件』。ファミコン後期の作品は定価が高くなっていたんですが8500円、当時の消費税3パーセントだから定価だと8755円かな?
「財テク」はバブル期とともに消え去った言葉ですが、要するに投資です。NISAのような個人向けアレンジではない投資で、昔はネットなんてないから証券会社を介して取引する。
定価が高い上に「財テク」という、キッズを寄せ付けない単語を含むタイトル名で、たぶんあまり出荷本数もなかった。
その結果、今ではプレミアのつく有数のレアソフトになりました。もし箱と説明書付きなら、たぶん数万円くらいします。
そんな長い前置きでしたが、クリアしました。基本総当たりで、全く意味のないコマンドは表示されませんし、肝心なところで推理を外しても何回でも再挑戦できるので、バッドエンドはありません。
このようにファミコン時代としては素晴らしく親切設計で攻略難度は低めです。ただ、これもファミコン時代にありがちなことで、同じコマンドを2回繰り返さないと話が進まなかったり、意外なコマンドが道を開くことがあるので、攻略サイトは3回くらいは参照しました(自白)。
難度は低めですが、ストーリーは財テクや昼ドラ的な(キッズ向けではない)愛憎の絡んだ本格的なもので、今でも見応えがあります。山村美紗先生はゲーム原案であってもしっかり作るのはさすが。
ちなみにミニ攻略ですが、前半、主人公も試しに株を売り買いする場面があり、いくつかの株から選べるのです。私としてはどれを選べばクリアに繋がるのか考え込んでしまい、長期間積んでしまったのですが、どれを選んでも変わらなかったようです(笑)。
なお、主人公(女性)は山村美紗サスペンスお馴染みのキャサリンではなく、プレイヤーが自分で名前を付けられます。
エンディングでだいたいどんな容姿をしていたのか少しだけ明らかになりますが、けっこうイメージと違った(笑)。
ネタバレ防止のために、これから遊ぶ予定があるかもしれない人は見ないでいただければと思いますが、(あと年代がバレますが)…昔の千堂あきほさんみたいな感じかな。
バブルですね。