エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』。
コロナウイルス禍の今に響く、貴重な示唆をしている本です。
表紙もキレイだし(関係ない)。
フロムがこの本で(たぶん)言いたいことを我流でまとめると、
「社会・経済が不安になって人々の恐怖感や孤独感が高まると、自由ってかえって心の重荷になるんだよね。自我を保って何かを熟慮するよりも、みんなと一緒に、うおーって感じで、何かわかりやすいものに熱狂して、一方向に突っ走っちゃうほうが気持ち的にはラクなんだよね。それって、実は自分が持ってる自由を投げ捨てて権威あるものに寄りかかって、それで一時的な精神的安寧を得ようとしてる(客観的に見ると自由から逃げてる)だけなんだけど、人間ってそういう弱さがあるんだよね」
こんな感じですかね。
まあ、もちろん、私も感染予防のためのマスクやうがい・手洗いはするんですけど、自由からは逃げないようにしたいですね。