前にこのゲームの記事書いた時は非公式動画でしたが、公式動画化されていたようです、「ペルソナ３」の通常戦闘曲、「Mass Destruction」。
ペルソナ３（Lotus Juice） ‐ Mass Destruction
（公式動画）
2006年当時は、インターネットはそこそこ普及しつつありましたけどYoutubeみたいな動画サイトはまだまだ普及してなかった（PCの一般的なマシンスペックが動画再生のレベルに達していなかったような。一般的な携帯電話で動画なんて夢のまた夢の時代でしたね）。
それだけに、実際ゲームを遊んでみて、初めて聴いた時の衝撃はすごかった。
まず、それまでのゲーム音楽にはなかった雰囲気。戦闘の曲に歌を取り入れるゲームはありましたけど、それもオーケストラ風のコーラスだったりすることが多くて、現代風のラップを入れたのはこの曲が初めてだと思います。
そして、『ペルソナ』シリーズは『女神転生』からの派生シリーズだったところ、『女神転生』の戦闘曲と言えばハードロック風だったわけですよ。その流れをあえて断ち切るかのような曲調。旧来ファンからは不評もあったと思いますが、ポップな学園ドラマには良く合っていた。
そういう新しさもありますけど、しっかりとゲームの戦闘音楽としての基本は押さえてるところが一番すごいですね。くどくないから繰り返し聴いても聴き飽きないし、「聴かせる」曲ではなく戦闘を「盛り上げる」BGMとして作られているので、キャラクターの掛け声や、武器ヒット時の効果音を邪魔しないように作られています。
和製ゲームの一時代を作った名曲、というと大げさかもしれませんが、二匹目のドジョウを狙ったようなポップなゲームが増えるきっかけとなった作品＆作曲だったと思います。
