エラリイ・クイーンの国名シリーズ第6作、『アメリカ銃の秘密』。
シリーズものと言うのは、終わりに来るにつれてダレてくることが多く、2,3作目あたりにピークが来ることが多い、というのが私の持論ですが、じゃあ後半のほうも読んでみるかということで選んでみました。
全10作か9作くらいあるようですが、今のところ3(オランダ)→1(ローマ)→6(アメリカ)の順で読んできています。
テーマは、ロデオとカウボーイ。
と言っても西部劇ではなく、西部劇を模したニューヨークのロデオ劇場を舞台とした銃撃事件の謎を、エラリイ・クイーン父子が追う物語です。
そのまんまですが、アメリカンかつ景気のいい雰囲気の中で話が始まる割には、後味はけっこう悪いような気がする。
被害者と犯人以外の登場人物のその後がよくわからないので、なんか、もやもやしますね。
論理は通ってますが、イマイチその論理に気づく前提が強引なような…。