スーパーファミコン版の「ストリートファイターZERO2」。1996年カプコンから発売。
スーパーファミコンとしてはラストの「ストリートファイター」シリーズであり、当時は家庭用ゲームの主流がプレイステーションとセガサターン、そしてニンテンドー64に完全に移行した時代でした。
恐竜の歴史に喩えれば白亜紀のさらに終盤、もはや旧世代となりつつあるスーパーファミコンでこの作品は無理でしょうという中で発売されました。
ゲームハードのスペックを無理して限界まで頑張って移植した作品を俗に「無理移植」と呼びますが、有名な無理移植作品です。
ただ、遊んでみると操作性は快適。
スーパーファミコンのコントローラーはプレイステーションのそれよりも格闘ゲーム向けなこともあり、プレイステーション版よりも質素ですが遊びやすさは上回っている気がします。
昇龍拳系統の技が好きなので、昇龍拳と言えばのケンでクリア。
これはやっぱり実機で遊んでみないと良さがわからないかもしれない。
少ない容量でも、大容量の次世代機と遜色なく遊べるように不要部分を限界まで削いで、面白さの核となる部分はしっかり維持した職人技、その心意気を随所に感じることのできる名作です。
仕事に対する姿勢として見習いたいくらい。