寒い冬の夜にはカフカの「城」が合います。
kindleで、青空文庫の無料のもあります。
よく言われるとおり、そんな面白い小説ではない。
でも面白くないからこそ、重厚なものを読む気力がない時でも何となく読めるというか。
ちなみに有料の角川文庫版(下記)と無料版の違いは、目次があるか否か、章ごとに開始位置を検索できるかどうかです。
ただ通読するだけなら無料版でも問題ありません。
第1章は改めて見てみるとわけわからないです。
自称「城に呼ばれた測量士」ことKが雪深い村の宿屋にやってくる。
最初は伯爵の許可がないと泊められないと文句を言われて叩き出されそうになるが、城から電話がかかってきて、Kは城が呼んだ測量士だと城の人間(何者か)が言う。
無事に宿泊できたKは翌朝宿屋を出発するが城への行き方がわからない。
学校の教師を見かけて会話するが城についてあまり語ってくれない。
さらに歩いても城に着かないので近くの農家らしき家で休ませてもらう。しかし、「城の娘」を名乗る無表情な女に話しかけた瞬間、なぜかつまみ出される。
なめし革職人のラーゼマンや、後にKの「助手」(と言っても全然助けない助手)になる二人組に出会いながら歩くも、結局道に迷う。
Kはそりの馭者であるゲルステッカーに出会い、城に連れてってくれと頼むが断られ、結局はそりで宿屋まで送ってもらう。
「城」は村人にとって畏敬の象徴、敬して遠ざけるものであって、そんな城に仕事をもらいに(?)飛び込んでいこうとするKは、村人からすればすさまじい蛮勇の異分子に見えるんでしょうね。
今後もこんな感じでストーリーが続きますので、いずれ第2章でも。