ドリームキャストで遊んでみたかった3本のうちの2本目。
ある意味で伝説となった「暗黒太極拳」こと『センチメンタルグラフティ』の続編、『センチメンタルグラフティ2』です。
これもドリームキャストでしか遊べません。
前にもどこかで書きましたが、『2』のオープニングも、前作主人公の葬儀から始まるという、これまた『セングラ』ク〇ゲー伝説を彩るワンシーンとなるものでした。
全国12股の報いなのか。
(2018年のセングラ20周年記念イベントで制作陣の一人が、前作主人公は実は海外を放浪中であり、生きているという話をしたようですが)
前回記事
まだ序盤ですが、ゲーム内容のほうは、「高校生なのに休日はバイトと野宿をしながら飛行機・電車や深夜バスを駆使して全国12の都市を駆け巡る」というハチャメチャな内容だった前作と比べると、だいぶ穏当になってます。
『2』の主人公は20歳の男子大学生。街を散策して、ヒロイン達との出会いを見つけていくことになります。
メインフィールドはこんな感じ。
フィールドは一つの街だけあってちょっと広いので、イベント(オレンジ色・黄色・緑色のマーク)を探して回るのが人によっては面倒に感じると思います。
しかし、個人的には、時間を持て余して街をブラブラ歩く感じが、いかにもな大学生活という感じなので、嫌いではないです。
まったりと過ごす大学生活、という感じは『リフレインラブ2』に近いかもしれない。
そして、前作では全国12の都市に散らばっていた前作主人公の12股の被害者たちヒロイン達が全員成人し、ある者は女子大生として、ある者は編集者として、ある者は保育士として、何の因果か、一つの街に集結しています。
でも、ほぼ全員、最初は暗いんですよね。
まあ12人全員とも共通の想い人を失ったわけなので当然ですが、この暗さは当時から批判が大きかったようです。
ちなみに、青森のヒロインだけ、前作と声優さんが交替しています。前作の声優さんは岡田純子さんという方で、声優一本ではなく舞台とかナレーション関係のお仕事をしておられた方のようです。
これは、インターネット上の有力な噂によると、青森のヒロインの声優さんだけが「前作主人公が死んでしまう」という続編の構想に賛同できず、降板したとのこと。
たしかに、前作を遊んでると、声優さんの演技が一番上手いというか、主人公に対する愛情が感じられるのが青森のヒロインだったのです。ほかの声優さんには普段はナレーターをしている人もいて、ゲーム声優としてはちょっと棒読みだったりします。広島のヒロインとかは典型ですね。
最も情熱的に演じた青森ヒロインだけに、何か分かるなあという気はします。
これは上の画面と同じ交差点に夜に行ったとき。
前作ではスポーツ大好きの溌溂少女だったヒロインが、画面左のあたりにある渋いバーでグラスを傾けていたりするのは、制作陣が意図したか否かはともかく、時の経過を感じさせます。
前作もまだ12人全員のシナリオをクリアしてるわけではないので(札幌、青森、横浜、金沢、広島はクリアしました)、並行して遊んでいこうかなと。