ディクスン・カーの長編『皇帝のかぎ煙草入れ』を創元推理文庫で読みました。
海外ミステリーのオールタイムベストにも度々ランクインする古典的名作だそうです。
未読だったので読んでみました。…ドラクエⅡを片手で遊びながら。
これもまたトリックが綱渡り感はありますが、伏線はしっかりと張られているので(つまり謎を見破るために決定的となる要素は、最終推理よりもだいぶ前に読者に示されているので)、納得感はあります。
何より話がスピーディーでシンプル。登場人物も絞られているので読みやすかった。
フランスが物語の舞台ではありますが、ディクスン・カーは20世紀アメリカの推理小説作家なので、お高く留まった雰囲気はなく、慣れ親しんだテレビのサスペンスドラマみたいな雰囲気がありますね。