みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

ラブクエスト ラスボス戦BGM(ゲームの全ネタバレあり)

※徳間インターメディアの1995年ソフト『ラブクエスト』のラスボス戦BGMです。

ファンの方(?)がYoutubeでピアノ&オルガンアレンジした動画です。

動画も記事のゲームの全ネタバレがあるので、これから遊ぶ予定のある人は(いないかもしれませんが)読んだり動画を見たりしないように。

 

ラブクエスト

 

Final Battle Theme - Love Quest / ラブクエスト OST - Piano & Organ - Midified

Final Battle Theme - Love Quest / ラブクエスト OST - Piano & Organ - Midified - YouTube

 

『ラブクエスト』はいろんな意味でク〇ゲーと言われても仕方のないゲームですけど、終盤の展開とラスボスだけは良かったのです。

 

特に、ゲームには(弓月光先生デザインによる)様々な美女が登場するわけですが、私はこのラスボスが作中ナンバーワンのキャラだと思います。

猫っぽい、あるいは女狐って感じのする悪そうな表情が非常に良い。

 

ラストダンジョンでは、前座で「最終ボス」という名前の付いた、ぽっと出のキャラが出てきます(そこそこ強い)。

それを倒すと真のラスボス戦が始まります。

 

真のラスボスは、それまでの展開で、ある程度誰しも予想がついているところですが、なんと、主人公の婚約者。

物語の最初で突然結婚式場から何者かにさらわれた?婚約者ですが、実はさらわれたのではなくて、自分から姿を消して、主人公に自分を追いかけさせていたんですね。

何のために?

あまりにもダメなマザコン男の主人公に、男としての経験を積ませて、自分にふさわしい経験値とお金を備えた男にするためにです。

そのために主人公に女口説きの旅をさせて、実際に主人公は沢山の女性を口説いてその結果の経験値とお金をもってラストダンジョンに来るわけですが、最後に、婚約者自身が、主人公が自分にふさわしい男になったかどうかを見極めるためにラスボスとして勝負を挑んでくるわけです。

 

ゲームのクリエイター(全ての創造者)自身がラスボスという有名なゲームがありますが、それに近いものがありますね。

婚約者を口説き落とすと、へこたれる様子もなく、むしろ自分にふさわしい男になった主人公に「今度こそ結婚してあげる」と持ち掛けてくるわけですが、多大な犠牲を払って(?)たどり着いた主人公は、「馬鹿にするな!」とはねつけます。

主人公はこの婚約者だけでなく、お金も経験値も捨て去り、旅を助けてくれたヒロインを生涯の伴侶に…。という流れになるわけですが、このゲームの一番悪いところは、最後の最後で、結局、このラスボスの言葉が正しかったことが証明されてしまうところですね。

そう、主人公は何も持たないダメ男に戻った結果…。

バッドエンドしかないという衝撃の結末です。30時間近く遊んできて、時折あるバグにも耐えてきたのにこれかあ~。という。

 

このゲーム、ポリコレ的に令和の世では削除必至なセリフや展開が多すぎるので、リメイクや再販は絶対無理だと思うのですが、もし万が一やるのであれば、ハッピーエンドを設けてほしい、あと。このラスボス(婚約者)を選ばせてほしい。

悪役は悪役ですけど、主人公が他の女性をいくら口説こうが、あるいは旅の伴侶を得ようが、絶対に最後は自分を選ぶと確信して、ラスボスとして主人公を待ち構えていたわけですよね。

その確信ぶりがむしろカッコいい。そこまで待ってたんだから主人公も受け止めてあげればよかったのに、と思ってしまうわけです。

 

フルボイス付きリメイク、徳間書店さんが一念発起してくれないかなあ…。でもスタジオジブリを子会社にしてるくらいだから、こんな御下品なゲームは無理ですかね。