みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

エジプト十字架の謎

週末はだいぶ長距離を移動したので暇つぶしに文庫版を読んでいました(皆さまお疲れさまでした、楽しかったです)。

電子書籍の時代ですが、スマホの電池消費を気にしなくてもいい文庫版もたまにはいいものです。

 

エラリイ・クイーンの国名シリーズ第5作『エジプト十字架の謎』。

国名シリーズの中でも傑作といわれる有名作品です。

 

 

前評判通り、面白かったです。

エラリイ・クイーンは論理的な静かな推理が多いイメージですが、本作はいろいろな意味でけっこう派手派手です。

意味ありげで実は回収されない伏線が少し多い気がしましたが、それでも、最後まで正体をつかませない犯人の恐ろしさをここまで表現している小説は現代でもなかなかないかもしれない。