みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

日本庭園の秘密

エラリイ・クイーンの国名シリーズ…かと思いきや、国名シリーズではない長編です。

 

英語版が The Door Between というタイトルのところ、和訳した際に『日本庭園の秘密』とか『ニッポン樫鳥の謎』と訳して国名シリーズっぽくしてあるわけですね。

出版社の意向なんだろうか。まあたしかに「間のドア」では売れないかもしれない。

 

いずれにせよマイナー作品なので、ハヤカワ・ミステリ版しかなく、文庫本も普通の品揃えの本屋では売っていないと思うので、電子書籍版しか入手手段がありません。

 

途中の展開が遅くてやや退屈するのと、本格推理には似合わないラブロマンス的な展開がくどい気もするのは若干マイナスですが、推理は面白かったです。

後味は悪い。しかし、明かされる真相の恐ろしさと説得力はなかなかのものでした。