みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

グランド・セフト・オートⅣ その9(改めて全ネタバレ)

久々にGTAⅣ関連の動画を見て当時を思い出したので。

ゲームのエンディングのネタバレ全開で語りますのでこれからGTAⅣを遊ぶ可能性のある方は見ないでいただければ。

 

今のところGTAシリーズのナンバリングで、結末まで見届けたのはⅣだけです。

それだけに思い出深い(遊んだ当時はコロナ禍始まったばかりの緊急事態宣言の時でした)。

 

 

すごくビターなエンドなんですよね。

まあ、金のため、相手もだいたいならず者とは言え殺傷しまくってきた主人公ニコ・ベリックが幸福になってしまったらそれはそれで何だかというところはありますが。

エンディングは大きく二つに分岐しますが、正史と思われるほうを紹介します。

 

 

TA 4 - Final Mission / Revenge Ending - Out of Commission (1080p)


www.youtube.com

 

この動画(700万回以上再生はすごい)の5:18あたりからがファイナルミッション(ラスボス戦)です。

それまでのシリーズ作品と比べたら難度は低めなGTAⅣですが、ファイナルミッションは難しかった。

まず前半の銃撃戦。この動画の作成者さんのプレーを見て少し驚いたのですが、先に海側から周り込んで、工場正面にいるマフィアを手りゅう弾で掃討してますね。さらに工場の屋根から工場内にいるマフィアの手下を銃撃。

私は常に工場正面のマフィアと交戦→工場内部のマフィアと交戦→逃げたボスを追って海側へ、という正面突破でやってたので、先に海側から回り込むというやり方があるとは全く思いませんでした。自由度の高いプレーイングの幅があるのはさすが。

次に、動画11:00くらいから始まるチェイシング。これもめちゃくちゃ難しくて、特に11:50くらいの大ジャンプは最後の関門でした。これ速度落とさずに桟橋から飛ぶのかなり難しいです。これを超えれば後は、ここまで来たプレイヤーならこなせます。

 

主人公ニコ・ベリックが、なぜここまでラスボス(マフィアのボス)を追い詰めるのかという話で、いよいよネタバレなんですが、前提として、GTAⅣは、東欧系の移民としてリバティー・シティ(ニューヨークがモデル)に渡航してきたニコ・ベリックが様々な違法な仕事(強盗から暗殺まで)を経て、だんだんと悪い仲間や知り合いも増えて、成り上がっていくストーリーなのです。

その中で、没落しつつあるイタリア系マフィアのボス、ペゴリーノ。ゲーム後半に登場します。

最初こそペゴリーノは好意的な依頼主でしたが、仕事を重ねる中でペゴリーノに振り回されて愛想が尽きてきたニコは、結果的にペゴリーノに背き、かつ没落を決定づける行動をしてしまうわけです。

復讐心に燃えるペゴリーノは、ニコ・ベリックにとって徐々に大事な存在になりつつあったヒロインを銃撃し、ヒロインは命を落としてしまいます。

違法な仕事をこなす殺伐とした日々の中でようやく、普通の幸せをつかみかけていたニコ・ベリックの手から、幸せがするっと滑り落ちていったわけです。

ファイナルミッションは、今度はニコ・ベリックが、仲間たちの協力も得て、ペゴリーノとその残党に復讐することになります(Revenge Ending というのはその趣旨です)。

そんな経緯があるので、いざ復讐を遂げた際も、ヒロインが蘇るわけでもなく、ニコの表情は暗いまま。駆け寄ってきた従兄のローマン・ベリックがニコを元気づけようとして「勝ったぞ、俺たちは勝ったんだぞ、おい!」と声をかけますが、ニコは疲れ切った感じで立ち去ってしまう…自由の女神像は何も言わずそれを見下ろしている…というのがGTAⅣのエンディングです。

 

エンディング自体はほぼ救いのない感じですが、エンディング後にゲームを再開すると、ローマンがニコに暖かい励ましの電話をくれて、それに対してニコが「ああ、またな」と答えるという一幕があります。

 

以上がGTAⅣの顛末。

まあハッピーエンドは物語全体のハードボイルドな感じに合わないから仕方ないとはいえ。

でもこの、犯罪やって成り上がって万歳、みたいな単なるクライム・アクションじゃないところがこのゲームの(シリーズの)良いところかなと思います。