昭和レトロなものをもう一作、と思ったので、Amazon映画(レンタル)で見てみました、坂口安吾原作(1947年)、1977年の映画『不連続殺人事件』。
小説版は昔一度チャレンジしようと思ったんですが、登場人物が多すぎて整理できなくなり、諦めました。
Amazonはプライム会員じゃないと映画見られないのかなと思い込んでいましたが、レンタル(2日間視聴)もできるんですね。
感想としては、登場人物が多すぎるのはそのまま(笑)。
でも、まだ役者さんの個性的な演技があるだけ見分けはつきます。女性陣はそれでもなかなか見分けが難しいですけど。
監督が日活ロマンポルノとかやっていた人のようで、冒頭からそれっぽい無駄にお色気なシーンは多い。これは今のテレビじゃ流せないですね。
まあそれはさておき、本当に昭和というか、室内の雰囲気とか一々懐かしいです。
言葉遣いも昔風な上に演劇風なので、「え、いま何て言った?」と思って巻き戻して再生することは結構多かった。
途中の展開は、何か、連続殺人事件が起きてる最中なのに緊張感無いなあという部分は多かったですが、事件の真相は非常に意外性があって面白かったです。
これは絶対、あまり検索もせずネタバレなしで見るべき。
正直「何だかんだ言っても、1940年代の推理小説でしょ?」と思って若干軽んじてたところはありましたけど、甘く見過ぎてました。現代の推理小説でも同じネタはあったとは思いますが、この時代にそれをするというのが凄いし、見せ方も上手い。
当時犯人当てが話題になっただけはあります。
伏線ちゃんと張られてたんだなあ…と。全然気づきませんでした。