みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

黒死荘の殺人

カーター・ディクスン(ディクスン・カー)の古典的名作推理小説です。

完璧な密室殺人の謎。

 

古典的推理小説だと、大抵、先に現代の推理小説や推理漫画で似たトリックを見たことがあったりもするので新鮮味はなかったりするのですが、この作品のトリックは見たことなかったです。

唯一無二過ぎて、同じネタを使ったら即パクリになりますからね。

皮肉屋で毒舌家のおじいさん、名探偵ヘンリー・メリヴェール卿のキャラも良い。

推理小説の古典は文学に近接していく気がする。

しかし文学ほどには観念的で上品ではないので、それにより、むしろ当時の世相や人々の感覚が見える気もします。